都道府県: 東京
最寄駅: 浅草
住所: 〒111-0034 東京都台東区雷門2-19-10
店名: ふなわかふぇ 浅草店
商品名: 芋ようかんソフトパフェ
来店日: 2018年8月10日
税込価格: 850円
芋ようかんで有名な、浅草の老舗和菓子店「舟和」が手がけるカフェです。舟和本店にも喫茶室があり、そちらでも芋ようかんはイートイン可能。しかし、こちらの「ふなわかふぇ」は、お芋を使ったパフェやチーズケーキ、モンブラン(芋ンブラン)など、和菓子の舟和が作り上げる、豊富な洋菓子メニューがイートインできます。
ふなわかふぇは2018年8月現在、ここ浅草店の他に、高田馬場と自由が丘にも店舗があります。浅草店の場所は、東京メトロ銀座線の浅草駅2番出口を出て、目の前。都営浅草線の浅草駅A4出口からも、出てすぐです。銀座線の浅草駅に設置されている周辺マップにも、載っていました。
先に自分で席を確保したのち、レジで注文をするシステムです。室内は禁煙ですが、テラス席は喫煙可能とのことで、レジ前に灰皿が置かれていました。基本的には、チェーン系のカフェに近いセルフ・サービスで、水もコップを取って自分で注ぎ、飲食後は食器類を返却台に返すようになっています。
前述のとおり、お芋を使ったチーズケーキやプリン、モンブランなどのケーキ類、もちろん芋ようかんも取り扱いがありますが、レジ上のメニューに1番人気との記載があった「芋ようかんソフトパフェ」を選択。レジで注文と会計を済ませたあと、横にズレてしばらく待っていると、思いのほか早く提供されました。
パフェの構成は上から、芋ようかんのソフトクリーム、ソフトクリームのまわりにサクランボ・みかん・黄金色の芋金貨(舟和で製造している芋ようかん味のせんべい)、生クリーム、芋ンブラン、玄米フレーク、芋のクリーム、サイコロ状に切った芋ようかん。
まず、ソフトクリームですが、白に近い色ですが、わずかに黄色と黄土色の間のような、芋ようかんっぽい色を持っています。質感は、ソフトクリームにしては固めで、密度も高く、ぎっしり。やや粘度も高く、食べごたえのある食感です。
一口食べてみると、口いっぱいに芋の香りが広がり、濃厚! まさに芋ようかんを、そのままソフトクリームにした味です。ここまで芋ようかんを、そのまま再現した味とは思わなかった。舟和の芋ようかんを食べたことがない方もいらっしゃると思いますが、「ようかん」とはいい意味で名ばかりで、芋の味とホクホク感が全面に出た食べ物なのです。こちらのソフトクリームも、その芋ようかんの味を忠実に引き継ぎ、芋の豊かな香りと、優しい甘さを持った、濃厚な味。
サクランボとミカンは、古き良き喫茶店のパフェで出てくるような、懐かしいクオリティ。ミカンはシロップ漬けの缶詰だろうと思いますが、柑橘系の爽やかな香りが、アクセントになっています。
「黄金色の芋金貨」というのは、初めて食べたのですが、サクッとした軽い食感のせんべいで、味は芋の香りがはっきりと感じられます。正確になんと呼ぶべきなのか分かりませんが、高級なソースせんべいとでも言うべき軽い食感の、和菓子屋にあるおせんべいです。
生クリームは、固めで、しっかりした質感。それなりに空気を含んではいますが、フワッとした軽い食感ではなく、ゆったりと伸びる、固形に近い食感です。味は、甘さはかなり控えめで、ミルクの風味が強め。本当に香りが豊かで、牛乳に近い味です。牛乳が苦手な方は、ちょっと食べにくいんじゃないかと思うほど、ミルクの香りが濃厚。
その下の芋を使ったモンブラン、通称「芋ンブラン」は、かなり固めで、密度も高く、ずっしりとした質感。お芋の香りも強いのですが、甘さも強め。生クリームと同時に食べると、甘さが中和されて、お互いの香りも引き立ち、ちょうど良いバランスになります。
玄米のフレークは、市販の平均的なコーンフレークと比べると、やや硬め。ザクザクとした食感と、香ばしい味がアクセントになっています。
フレークの下は芋のクリーム。水分が多く、柔らかい質感。甘さは控えめで、芋の香りもソフトクリームと芋ンブランと比較して、控えめに感じました。
最下部にあるのは、サイコロ状に小さく切られら芋ようかん。芋の香りが強く、優しくもはっきりした甘さを持った、濃厚な味。芋のクリームと共に食べると、やや甘さが抑えられ、香りは立体的に広がります。
上から下まで、これでもかと芋の味が堪能できるパフェです。ずっと芋だと飽きるんじゃないかとも思いましたが、甘さと香り、食感が多彩で、飽きることなく様々な角度から、お芋の美味しさを感じることができます。むしろ、芋という共通の味があることで、まとまりと奥行きが出ていますね。
芋ようかんが好きな方はもちろん、芋ようかんはちょっと重たい…と感じる方にも、食べやすいのではないかと思います。