イマカツ 神保町店「ササミかつ・一口ヒレ・カニクリーム膳」


都道府県: 東京
最寄駅: 神保町、水道橋
住所: 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-48 1階
店名: イマカツ 神保町店
商品名: ササミかつ・一口ヒレ・カニクリーム膳
来店日: 2018年9月3日
税込価格: 1240円

 今年の3月末で、惜しまれながら閉店した「天丼いもや」と「とんかついもや」。その「とんかついもや」の跡地に、5月16日にオープンしたのが「イマカツ 神保町店」です。

 イマカツは2018年9月現在、神保町の他に、六本木と銀座に店舗を構えるトンカツ店。六本木本店は、ミシュランのビブグルマンに選ばれた店としても知られています。

 場所は、神保町駅のA4出口、またはJRの水道橋駅の東口から、いずれも徒歩5分ぐらいでしょう。白山通り沿いにあるので、道に迷うことは少ないと思います。

 平日の開店直後に行きましたが、並ばずに入れました。お昼のピークタイムに来店したことが無いので、正確には分かりませんが、12時近くになれば、もっと混雑するのでしょう。

 席はカウンター席と、小さいテーブルがいくつか。カウンターでは、カツを揚げている様子を、目の前で見ることができます。

 ランチメニューは、ロースかつ膳をはじめ、各種カツの膳と、カツカレーを提供しています。ササミかつがオススメとのことなので、「ササミかつ・一口ヒレ・カニクリーム膳」を注文。その名のとおりですが、ササミかつ、一口大のヒレカツ、カニクリームコロッケ、ナスのフライと、ご飯、味噌汁、キャベツがセットになった膳です。

 注文後、カツが揚がるのを待つ間に、まずキャベツが提供されます。キャベツとご飯は、おかわり無料とのこと。卓上には、ソース、ゴマのドレッシング、塩が設置されており、キャベツにドレッシングをかけて食べながら、メインの到着を待ちます。

 一番右のやや茶色いものは、ヒレカツ。その隣と、断面が見えているものが、2つに輪切りにされたササミかつ。ササミの左隣がナス。一番左が、カニクリームコロッケです。

 衣は、パッと見た感じは普通の質感に見えますが、油がしっかりと切ってあるのか、サクサク感はやや控えめなものの、非常に軽く食べやすい質感。

 ササミは塩がオススメとのことなので、まずは塩を軽くふって食べてみます。断面を見ても、中心部はレアか、火が通っているか、絶妙な火の入れ具合。柔らかく、フワっとした軽さもあり、中から嫌味の無い肉汁が溢れます。オススメというだけあって、確かに美味しいです。

 ササミのため、鳥のクセは少なく、塩で食べると、自然な甘みと旨味が引き立ちます。ササミということで、もう少し淡白な味と食感を想像していましたが、おそらく火加減によって、ジューシーさが保たれているのでしょう。

 ナスは、焼きなすのような軽さと風味があり、こちらも塩で食べても美味。カニクリームコロッケは、中は柔らかいには柔らかいのですが、比較的しっかりとした食感で、箸で切っても食べやすいです。カニの風味とクリーム感のバランスが良い味。しかし、他のカツと比べれると、ややスタンダードで没個性的な味でしょうか。クオリティは十分に高いです。

 一口ヒレカツは2つに切られ、文字通り一口で食べやすいサイズ。ササミカツほどではありませんが、こちらも火を入れすぎず、柔らかく、肉の旨味が閉じ困られています。

 肉の種類の違いによるものですし、そもそも味のコンセプトも違うので当然ですが、ササミよりも、こちらのヒレカツの方が、やはり肉の味が強いです。

 さすがに揚げのクオリティは高く、どの具材も美味しい。特にササミカツは、店の売りにしているのも納得。次回は、ロースカツあるいはヒレカツを試してみたいと思います。

 あと、店内で流れていたBGMが、ジャズだったのも気になりました。デイヴ・ブルーベックの『Time Out』を、アルバムの曲順通りに再生。店の雰囲気と合っていないわけではありませんが、トンカツ屋でクール・ジャズというのも珍しい。

 有線放送なのか、CDかレコードを流しているのかも、分かりませんし、僕が入店したタイミングで、たまたまジャズが流れていただけかもしれないですけど。