パティスリー・コンチャ「おいしいシュークリーム」


都道府県: 徳島
住所: 〒770-0904 徳島県徳島市新町橋2-27-1
購入店: PATISSERIE CONCHA (パティスリー・コンチャ)
商品名: おいしいシュークリーム
購入日: 2018年7月20日
価格: 180円+税

 今週は、徳島出身のロック・バンド、チャットモンチーの主催フェスに参加するため徳島に来ています。久しぶりの地方遠征です。

 ライブがあるのは土日ですが、前日の金曜日に徳島に入りました。午後3時頃に、徳島阿波おどり空港に到着。そのあとバスで徳島市内に出て、こちらの「パティスリー・コンチャ」へ向かいました。

 場所は徳島駅からだと、駅前の大通りを眉山の方向へ向かいます。徳島駅側から見て、右手に見える「そごう」側の歩道を、眉山の方へまっすぐ10分ほど歩くと、こちらのお店があります。場所は、阿波踊り会館の前。大通り沿いにあり、なおかつ通りの角にあるので、道に迷うことは少ないでしょう。

 オシャレなレンガ作りの外観で、店内も明るく開放的。さらに、厨房が一部ガラス張りになっていて、作業の様子を垣間見ることができます。購入したシュークリームは、ショーケース内にはシュー皮のみ入っており、注文後にクリームを充填してくれるシステムです。また、「心躍るプリン」という商品名のプリンも、注文後にクレームブリュレのように表面をカラメリゼしてくれるとのこと。作業を見せることも、意識しているのかもしれませんね。

 とにかくシュークリームが好きなので、「おいしいシュークリーム」という商品名のシューを2つ購入。店内ショーケース内の商品説明、およびお店のオフィシャルサイト上の商品説明には「毎朝、シュー生地を仕込んでじっくりと時間をかけて焼きこんだ自慢のクッキーシューです。なめらかな味わいのカスタードクリームをたっぷりとお詰めしてお届けします。」と記載。

 前述したとおり、注文後にクリームを詰めてくれます。ホテルに持ち帰り、ゆっくりと味わいました。

 シュー皮は硬め。ペラペラではなく、厚みはそれなりにあるのですが、ドライでサクサク感が強く、非常に軽い食感。商品説明には「クッキーシュー」とありますが、食感はクッキーというよりも、パイ生地のような軽さとサクサク感の強さです。

 味は、香ばしさが前面に出ています。一口食べると、焼き菓子のように香ばしさが口に広がり、粉糖のせいか、ほのかな甘みも追いかけてきます。これは軽めのクッキーとして、単体でも成立しそうな味です。

 クリームは、やや黄色味のある薄いクリーム色のカスタード。充填用の穴は、画像でも確認できるとおり、側面にあります。やや大きめの穴。クリーム中には、バニラビーンズの黒い粒も見えます。かき混ぜ過ぎないように気をつけているのか、あるいは生クリームを少量加えているのか分かりませんが、やや色がマーブル状になっている部分がありました。

 質感は粘度がやや低く、柔らかめ。皮が硬めの質感のため、食べていてこぼれる心配はそれほどありません。なめらかで、重すぎず、ゆったりと伸びる食感。

 味は、甘さ控えめ。バニラの香り、卵のコクはしっかりと感じますが、後味がしつこくなく、すっきりとキレの良い味です。あっさりと言うと、味が薄いという印象を与えるかもしれませんが、味が足りないとは感じません。後味がスッキリで、爽やかで、夏でも食べやすい味です。

 多くのシュークリームは、クリームの味が前面に出てくるバランスを持っていますが、こちらのシュークリームは、皮とクリームの味がほぼ互角です。クリームが皮の香ばしさを引き立て、皮の香ばしさがスッキリとしたクリームと合わさり、ひとつの味を形成する、一体感の強い一品だと言えるでしょう。

 ちなみに、2つ買ったうち1つ目はすぐに食べたのですが、2つ目は冷蔵庫に入れて夜に食べたため、シュー皮の質感が大きく変わっていました。まだサクサク感は残るものの、かなりシナっとしてきていたので、やはり購入後はなるべく早めに食べるべきだな、とあらためて心に刻みました。